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3月15日(2日目の早朝)デュッセルドルフ移動

  • 執筆者の写真: 栃原比比奈
    栃原比比奈
  • 3月19日
  • 読了時間: 3分


オランダに到着してわずか2日でドイツに移動。 お友達でドイツ在住の画家の中原正夫さんにお会いできると思ってのスケジュールだったが 中原さんのご都合が合わずお会いすることは叶わなかった。残念。


今回は中原さんの奥様がデュッセルドルフにお住まいとのことで、 そこで4泊滞在させていただくための移動となった。

円安の中での貧乏ひとり旅をしている私としては、まさに救世主。

4日間も宿代が節約できるなんて大変助かる話である。


朝は気合を入れていたせいか2時45分に目覚めた。

最近は目覚ましがなくても勝手に目が覚める。

時差ボケがないのが不思議なだけで、日本でもオランダでも全く起床時間は変わらない。

朝起きて荷物をまとめ、朝食を作って食べ、旅の復習と予習をする。


5時50分出発予定。

あれ?と思ったのは5時15分頃だ。

「ドイツに行ったらどうやって電車のチケットを購入するのか?」

すっかりそこのところが手薄になっていた。 「DB」と「VRR」というアプリを入れておくようにと以前中原さんからご助言いただいていて、それは入れていたけれど、肝心の登録をしていなかったことに今更ながら気づく。

クレジットカードの登録をしなければただの時刻表検索でしかないではないか!

というわけで、せっかく早起きをしたにもかかわらず、

出発時間ギリギリまでアプリの登録作業をし、ギリギリでなんとか出発。

宿主さんがたまたま朝早いのに起きてきたので、鍵を渡して走る。



最寄りのバス停につくと、バス停は閑散としていて、となりに大きな赤いトラックが停まっていた。なんとなく嫌な予感はしたけれど、バスは定時に来ないことが多いという噂(?)を思い出して、間に合ったことにしようとおもいつつ息を整える。だがしかし、5時57分のバスがあるはずなのに、6時5分になっても来ない。


嫌な予感は的中した。

バス停の時刻表を見たら始発が6時15分とか???6時台しかない。

5時台は空欄になっている。

あわてて近くの赤いトラックの中でパンのかご車を上げ下ろししていたおじさんにスマホ片手に近寄って「このバスはここにこないのか?」と聞いてみると、おじさんは真剣な顔になっていろいろ調べてから、「そこでまっとけ、この仕事が終わったら目的地に送ってあげる」と言ってくれた(そのように言ったのだと思われる)。



一瞬は途方に暮れて倒れそうになったが、その前に私の赤いスーツケースが盛大にバタンと倒れた。その音と光景を見て「倒れている場合ではないぞ!」と思いなおし、おじさんを信じて待つことにした。おじさんの仕事は5分もかからなかった。


車高の高い助手席によじ登るのも大変だったが、おじさんが私の赤いスーツケースなどを素早くトラックに詰め込んでくれたのでもたもたしているわけにもいかず、頑張って助手席に座った。すぐ脇に一昨日スーパーで買ったパンと同じものが食べかけの状態で袋に入って無造作に置かれている。この人が運んでくれたのを買ったのかもしれないと思ったら少し嬉しかった。前方には満月が周辺の照明よりも大きく輝いていて、思わず日本語で「月がきれいだ」と指さして言ったらおじさんも笑ってうなずいた。



そんなわけで、目的地のスローテルダイク駅にはぴったり6時半に着いた。

ちょっと反則技だが、旅程通りだ。とりあえずギリギリ順調。

 
 
 

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