何故「森」なのか
- 栃原比比奈

- 6 時間前
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画面に色を置くと自然に次の色が見えてくるようで、それが木や水や空、土、葉という森のイメージに交わりやすい。
だから、見たいものを見ようとすると森になる。
森について想起するとき、イメージは頭の中でいろいろな表情に変化していく。
そのイメージは透明なベールを隔てた向こう側にある。
あの森はどこの森だったのか。
昔訪れた森の中の写真を見ても、あの森なのか、どの森なのか分からない。しかし、森だという事は分かる。
「描きたいから」というよりも、その先にある向こう側を見たいから描いて、それがたまたま森になる確率が高いのは、森が私の記憶の中でイメージの蓄積量が多いからだだろう。
